製品概要

FS-20Vは3G-SDIおよびHD-SDIに対応したフレームシンクロナイザーです。非同期の映像信号をリファレンスに同期させることができます(対応フォーマット：1080p60A/59.94A/50A,1080i60/59.94/50,1080p30/29.97/25/24/23.98,1080sF30/29.97/25/24/23.98)。

特長

• ● SDI入力およびリファレンス入力(BBS、3値SYNC)のフォーマットを自動で認識※1
• ● 動作モードはFS(FRAME SYNC：フレームシンクロナイザー)またはAVDL(LINE SYNC：ラインシンクロナイザー※2 )に対応
• ● プログレッシブ系フォーマットからインタレース系フォーマットへの簡易P/I変換※3
• ● 簡易フレームレート変換に対応 ※4
• ● 筐体上面のディップスイッチによる各種モード設定
• ● 筐体側面のロータリースイッチで出力位相を調整(H粗調整, H微調整,V調整)※5
• ● 映像入力途絶に対する出力を設定可能(フリーズ、黒、カラーバー、途絶)※6
• ● エンベデッドオーディオ(48kHz 16ch)に対応※7
• ● タイムコード、メタデータ、局間信号、字幕信号等のアンシラリデータは、全て通過※8、※9
• ● 電源断で入力信号をバイパスするエマージェンシースルー機能搭載(SDI OUT1のみ対応)

• ※1　リファレンスはBBS(525i,625i)、3値SYNC(1080i60/59.94/50,1080p30/29.97/25/24/23.98,1080sF24/23.98)に対応(10フィールドシーケンス非対応)
• ※2　AVDLの引き込み範囲は最大5ライン
• ※3　FSモードで、SDI入力が1080p60A/59.94A/50A、1080p30/29.97/25/24/23.98の場合のみ。音声、PAYLOAD ID以外のアンシラリデータは通過しません。
• ※4　FSモードの場合のみ。音声、PAYLOAD ID以外のアンシラリデータは通過しません。
• ※5　H位相粗調整：±28μs(約4μs単位)、H位相微調整：0〜280ドット(20ドット単位)、V位相：±7ライン。
• ※6　FSモードは、フリーズ、黒、カラーバー、途絶、AVDLモードは、黒、カラーバー、途絶を選択可能。
• ※7　エンベデッドオーディオは内部でリサンプリング処理を行い、音声クロック位相情報データを付加して出力。
• ※8　FSモードの場合、エンベデッドオーディオ以外のアンシラリデータは、リファレンス信号と、入力信号が非同期の場合、その位相関係によってフレーム間で不連続、あるいは重複が発生します。リファレンス信号と、入力信号が同期している場合は、その不連続、重複は発生しません。簡易P/I変換を行う場合、タイムコードは除去します。
• ※9　アンシラリデータ(エンベデッドオーディオ以外)の挿入ラインは入出力で変化しません。

システム例

ブロック図