製品概要

CHO-70AESは、AES/EBU信号用のサンプルレートコンバータ(SRC)付チェンジオーバーです。2系統の独立した入出力があり、1モジュールで2系統のチェンジオーバーとしてご使用できます。現用⇔予備のクリーンスイッチが可能です。SRCのリファレンスソースは、WCLK(ワードクロック)、DARS信号、及びVbus筐体のリファレンス信号に対応します。信号切り替えは、オート/セミオート/マニュアルが選択できます。オートはAES/EBU信号のサンプルレート、フォーマット、信号レベルを監視し、異常発生時に自動で予備チャンネルに切り替わり、信号回復後、自動復帰します。セミオートは、信号異常発生時の動作はオートと同じですが、信号回復時の復帰・切替操作が手動になります。マニュアルは常に手動で任意の系統に切り替え可能です。

 特長

• ● AES/EBU信号は32/44.1/48/96kHzの信号に対応 ※1
• ● SRCを内蔵しており、リファレンス信号に同期した32/44.1/48/96kHzのサンプルレートに変換出力 ※2、※3
• ● IN1(現用)、IN2(予備)の切り替えはクリーンスイッチ
• ● リファレンス信号にVbusの映像同期信号を使用した場合、映像に同期した48kfsに変換 ※3、※4
• ● 入力信号がWCLK、DARS信号に同期している場合、SRC OFFの設定で使用可能 ※5
• ● 切り替え制御はオート/セミオート/マニュアルを選択可 ※6
• ● リファレンス信号にWCLK、DARS信号を使用した場合、AES出力のL/R位相も同期
• ● モジュール正面のディスプレイで、全ての入力信号の様子がレベルメーターで確認可能
• ● 無音検知、AESフォーマット監視、リファレンス信号監視機能を搭載し、問題発生時にSNMPトラップを発報
• ● 電源断時のエマージェンシースルー機能を内蔵

• ※1　AES/EBUのユーザービットは非通過です。チャネルステータスについては、出力のサンプルレート情報に合わせて基本情報を書き換えます。ディエンファシスフラグは通過します。設定により、50/15μSプリエンファシス信号を検出し、ディエンファシスフィルターを有効にすることが可能です。
• ※2　SRC ONの設定で96kHz→48kHzのようなダウンサンプルレート変換を行う場合、簡易サンプルレート変換となります。
• ※3　有効なリファレンス信号が検出できない時、インターナルクロックに切り替わり48kHzのサンプルレートで出力します。
• ※4　Vbusの映像同期信号を使用する場合、SRC ONの設定でご使用ください。出力信号は映像クロックに同期しますが、位相は不定です。SRC OFFの設定でVbusの映像同期信号を選択した場合、入力信号との位相が保証されない為、リファレンスエラーとして警告されます。
• ※5　入力信号とリファレンス信号(WCLK、DARS信号)のフレームレートが一致し、かつ同相であること。同相の条件は48kサンプルの信号の場合、WCLKの立下りエッジに対してAES信号のLchを示すプリアンブルの位相が-10μ〜＋6μの範囲内にあること。この範囲を外れた場合、入力エラーと判定し、チェンジオーバーのトリガーとなります。SRC ON/OFFの設定は、全入力共通の設定です。リファレンス信号と入力信号が非同期の場合、音声データのスリップが発生し、微小なノイズを伴います。リファレンス喪失時、内部回路をバイパスし、クリーンスイッチ非対応の2×1のチェンジオーバーとして動作します。この時、入力信号は無加工で通過します。
• ※6　セミオート、マニュアル設定時の手動切り替えの操作は、接点、MENU、Web Server、SNMPで行います。

 システム例

 ブロック図